米長邦雄さんの『われ敗れたりーコンピュータ棋戦のすべてを語る』を読んで

さて、ここの所米長邦雄さんの事ばかり記事にしています。今回も前回の続きでPART2という事になります。

 

2012年に米長邦雄氏がコンピュータソフト「ボンクラーズ」と戦った際の事を当事者である米長邦雄氏自身が一冊の本にまとめておられます。

 

今から5年前、米長邦雄氏とコンピュータソフト「ボンクラーズ」との対局は世間的に話題になっていたのを覚えています。

当時のはちわん88もこの一戦に興味を持っていましたが、専らテレビ、新聞等のマスメディアからの情報でしか触れていませんでした。

 

今から5年前、はちわん88が人間対コンピュータソフトというものに対して抱いていたイメージとして、まだまだコンピュータは人間にはかなわないだろうというものでした。

米長邦雄氏がボンクラーズに負けたのは米長氏の年齢的なものであるとかプロを引退して随分立っているからだろうとか、漠然と思っていました。

まだまだ、コンピュータはトッププロにはかなわない時代の話だと思っていました。

 

しかし、今回『われ敗れたりーコンピュータ棋戦のすべてを語る』を読んではちわん88の考えが全く見当違いのものであったと分かりました。

 

まず第一に米長氏はボンクラーズとの対戦にあたりもの凄い努力をされます。

第二にボンクラーズの強さですがはちわん88のはるか上をいく強さだったようです。

 

米長氏はボンクラーズとの対戦にあたり万全の体調で指すためお酒を断ち、減量をされます。

そして詰将棋を解き脳が汗を書くようにし、現役時代の棋力に戻る努力をされます。

そしてボンクラーズについて徹底的に研究をします。そして、ボンクラーズは自分よりも強いという事を認識されます。

そこで編み出されたのが後手番である米長氏の初手6二玉という一手です。

ここからの駒組において米長氏は万全の布陣を築き、コンピュータに自分が有利だと錯覚させたまま気づいた時には手遅れにさせるという作戦を考えられました。

そのための初手6二玉という一見非常識に見える手が非常に良い手だったのです。

しかしたったの1手の間違いにより米長氏の形成は不利になり、結局コンピュータに逆転負けを喫してしまいます。

 

第8章 棋士、そして将棋ソフト開発者の感想 では将棋ソフトの強さにプロからも感嘆の声が上がっています。

 

この一局ですが、ニコニコ生放送で生放送され100万人が見守ったとあります。

放送終了後の視聴者アンケートでは、放送内容に対して98.9%の支持という驚異的な結果を得られました。

 

米長氏は将棋には惜しくも敗れましたがファンからは圧倒的に支持されたことが分かります。

 

この本はとても面白く読んでいて楽しいですが、米長氏自身、あとがきでこう述べられています。

この本は私の将棋界への遺言書になるかもしれません。どうかこの本を知人、友人、将棋を知らない人にも勧めていただければ幸いです。

 

はちわん88もこの本が沢山の人に読まれればと思っています。

今日はこれまでです。

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

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