「お前はもっとキョロキョロせぇ。」という言葉を10年くらい引きずっていた話。

さて、はちわん88は40歳を過ぎていますが若い頃はいわゆるフリーターをしていました。(正社員だった時期もありますが)

 

当時はすでに双極性障害と診断され通院していました。

飲食店で働いていましたがバイト仲間に恵まれ、夜バイトが終わってからみんなで飲みに行って朝がたまでワイワイするとか、社員さんと遊びに行くとか結構楽しくやっていました。

 

今からでは考えられないくらい体力がありました。

若かったんだな、としみじみ思います。

 

フリーターは楽しかったのですが、30才を過ぎてさすがにこのままではいけないと思うようになり、安定したお給料がもらえる正社員になろうと思いました。

 

何社か面接を受けましたがなかなか採用まで至りません。しかし求職活動を続けるうちにとある社員数10人ほどの小さな会社に採用をして頂けました。(この時はまだ元気だったので会社に自分の病気の事は言っていませんでした。いわゆるクローズという奴です。)

 

やっと正社員になれたのは良いのですが、いきなりつまづきました。仕事に全くついていけませんでした。

社員10名程度の零細企業に仕事の出来ない人間を雇う余裕はありません。

 

社長からは退職勧告を受けました。しかしはちわん88は何故かその会社に愛着がありました。たぶん社長の事が好きだったのだと思います。

その社長は厳しい人で口は悪いですが器の大きな優しい人でした。

結局入社から3か月で辞めるのですが、最後に出社した日、

社長に「最後だから飲みに行こう。」

と言われ二人で居酒屋にいきました。

何を話したのかほとんど覚えていません。

ただ、「お前はもっとキョロキョロせぇ。」

と言われた事だけ覚えています。

「もっとキョロキョロ?」

その意味は分からないのですが何かはちわん88の頭の中でその言葉が引っかかって、

「もっとキョロキョロってどういう意味だろう?」

と常に頭の隅にありました。

 

何となくその言葉の意味が分かったような気がしたのが昨日です。

 

つまり約10年ほど「もっとキョロキョロ」という言葉がはちわん88の頭の中にあった訳です。

 

10年というと自分でもびっくりするというか引きますね。。。笑

 

ここではちわん88なりに解釈した「もっとキョロキョロ」の意味です。

 

はちわん88は内向的な性格です。なので意識が常に自分の内側に向いています。誰かと会っていても、どこかに出かけても常に意識は自分に向いているわけです。

ああ言えばよかった。もっとこうすればよかった。これでいいだろうか?etc…

 

つまり外の世界に注意が向いていないのです。

今、会って話している相手の事、話の内容、服装などに注意が向いていないのです。

やはり人と関わっていくには相手に興味を持たないと人間関係は成り立たないのです。

 

はちわん88が3か月いた会社でも取引先から電話がかかって来ましたし、営業に同行すれば相手の会社の社長さんとも話をしなければならないのです。まあ、出来ませんでしたが。。。

 

そういう時にはちわん88のように超内向的で外の世界に意識が向いていない人間は「使えない」のです。

 

社長は傍ではちわん88を見ていてそのことに気付いたのでしょう。

そして言ったのでしょう。

「もっとキョロキョロせぇ。」

と。

 

外の世界に意識を向けるというのはその会社でのみ必要なスキルではないですよね?

 

人が生活していく上で色んな事に意識を向けていかないと生活出来ないですよね?

例えば掃除、洗濯、料理、出かけるときの服装選び、日常生活は「選択」の連続です。

そういう時にじーっと意識を自分に向けすぎてしまうと、色んな事がさばけない、仕事が先に進まない、という事になるのです。

 

それでは人生がもったいないと思いました。

 

内向的な性格というのは悪いことばかりではないと思います。

ただ、人と接して生きていくには外交的な面も持っていないと厳しいでしょう。

 

そういう事に気づきました。

社長、10年かかりました。その節はお世話になりました。ありがとうございました。

 

本日もお付き合いいただきありがとうございました。